
朝の運動は、代謝アップやダイエット効果、集中力向上、さらには睡眠リズムの改善まで、多くのメリットが期待できます。
とはいえ、「何をどのくらいすればいいのか」「忙しい朝でも続けられるのか」と悩む人も多いでしょう。
本記事では「痩せたい」など目的別の効果をはじめ、年代やライフスタイルに合わせた取り入れ方、シチュエーション別メニュー、そして有酸素運動や筋トレを合わせた無理なく始められる1週間チャレンジプランまでを紹介します。
自分に合った“朝の動き方”を見つけて、1日を気持ちよくスタートさせましょう。
目次
朝に運動するメリット
朝の時間に運動を取り入れることで、脂肪燃焼・睡眠リズムの調整・メンタルの安定・仕事や勉強の集中力アップといった効果が期待できます。脂肪燃焼
起床後は体内の糖質が少なく、エネルギー源として脂肪が使われやすい状態にあります。ウォーキングや軽いジョギングを朝食前に行うことで、脂肪燃焼効果が期待できます。ただし、激しい運動は低血糖やめまいの原因になるため、水分補給を忘れず、軽いストレッチなどから始めるようにしましょう。
体内時計のリセット
また、朝の運動は体内時計のリセットにも効果的です*1。朝日を浴びながら体を動かすことで、脳が「朝だ」と認識し、夜の睡眠ホルモン・メラトニンの分泌タイミングが整います*2。結果として夜の入眠がスムーズになり、質の高い睡眠につながります。メンタル面
さらに、メンタル面のメリット*3も見逃せません。運動によって精神を安定させる働きがあるホルモンであるセロトニンが分泌されやすくなるため、朝から落ち着いた精神状態で過ごせるようになるでしょう。集中力アップ
集中力アップ*4も朝運動の大きな魅力です。運動によって血流が促進され、脳への酸素供給が活発になり、思考力や判断力が高まることが期待できます。朝に10分でも体を動かす習慣をつけると、その後のデスクワークや勉強のパフォーマンスが大きく変わるでしょう。
このように「朝の運動」は、体も心も整える“1日のリセットスイッチ”として機能します。忙しい人ほど、短時間でも朝の運動を取り入れる価値があります。
目的別のメリット

続いては「ダイエット」「筋力アップ」「睡眠改善」「仕事効率アップ」の4つの目的別に、効果と実践のポイントを紹介します。
ダイエット目的
朝に運動を取り入れる最大の利点は、脂肪燃焼効率の高さです。起床直後はエネルギー源となる糖質が少なく、体は自然と脂肪を燃やしてエネルギーを補おうとします。特に朝食前の軽い有酸素運動(ウォーキングやジョギング)は、脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。
ただし、空腹状態で長時間運動を行うと、低血糖などのリスクもあります。これを防ぐためには、運動前に水分と少量の糖質(バナナ1本やスポーツドリンク)を摂取するのがおすすめです。
運動後は、タンパク質と炭水化物をバランスよく補給し、筋肉の回復と代謝の維持をサポートしましょう。
空腹時の運動については、下記の記事でも詳しく解説しています。
空腹時の有酸素運動で脂肪が燃える?効果やタイミングを徹底解説 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
運動時の食事のポイントについては、下記の記事もご覧ください。
筋トレは食事が命?タイミングや目的別の食事メニューを徹底解説 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
筋力アップ・ボディメイク
「朝に筋トレは向かない」と思われがちですが、朝は生活リズムの一部として定着しやすいため、実は習慣化しやすい時間帯でもあります。ただし、起床直後は体温が低く、筋肉や関節が硬くなっています。いきなり高負荷のトレーニングを行うのはケガのもとです。
朝は軽めの負荷+短時間で継続することがポイント。スクワット、腕立て伏せ、プランクなど、自重でできる全身運動を中心に行いましょう。
時間がある日は、最後にストレッチや軽い有酸素運動を組み合わせると、血行促進と代謝アップに効果的です。
朝の筋トレについて、詳しくは下記の記事もご覧ください。
朝の筋トレの効果やメリットは?時間の使い方や朝ごはんメニューを紹介 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
スクワットやプランクについては、下記の記事で詳しく解説しています。
スクワットの効果。1日5回でもOK? 効果的なやり方のヒント - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
プランクの効果的なやり方とは。正しい姿勢で何秒耐えたらOK?個人のレベル別にトレーナーが解説 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
有酸素運動と筋トレの組み合わせについては、こちらもご覧ください。
有酸素運動と筋トレの順番はどちらが先?初心者・中高年・忙しい人のライフスタイル別メニュー - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
睡眠改善・体調管理
「夜眠れない」「朝スッキリ起きられない」といった悩みには、朝の運動が有効です。朝日を浴びながら体を動かすことで、体内時計がリセットされ、夜に眠気を誘うメラトニンが適切な時間に分泌されるようになります。さらに、適度な運動は自律神経のバランスを整える効果も*5。結果として、夜の入眠がスムーズになり、深い眠りを得やすくなるのです。
また朝の軽いストレッチやウォーキング、太陽光を浴びながらの深呼吸を習慣化するだけでも、体調が整いやすくなります。
睡眠のヒントについては、下記の記事でも解説しています。
眠れない時の対処法は?タイプ別の不眠対策、どうしても眠れない夜の過ごし方も - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
仕事効率・学習効率向上
朝の運動により、集中力・判断力・記憶力の向上が期待できます。特に在宅ワークやデスクワーク中心の人は、朝に10分ほどの運動を挟むだけで、頭がスッキリし、仕事のパフォーマンスアップにつながるでしょう。
軽いストレッチやヨガ、ラジオ体操のような全身運動でも十分効果的です。運動後にシャワーを浴び、コーヒーを飲んでから作業を始めるなどの“朝ルーティン”を作ることで、1日の生産性を高める習慣が自然と身につきます。
目的に応じて運動の内容を調整すれば、朝の時間がより充実し、心身ともに整うライフスタイルへと変わっていきます。
年代・ライフスタイル別の取り入れ方
朝の運動は、誰にでも取り入れられる万能な健康習慣ですが、年代やライフスタイルによって最適な方法は異なります。無理をせず、自分の生活リズムに合わせて続けることが、効果を実感するための第一歩です。
10〜20代:基礎体力作り&学習効率アップ
若い世代にとって朝運動は、基礎体力の強化と集中力アップの両方に効果的です。通学・通勤前に5〜10分のストレッチや軽いスクワットを行うだけで、血流が促進され、眠気が取れて頭が冴えるでしょう。ジム通いをしている人も、朝に軽く体を動かすことでコンディションを整えやすくなります。勉強や仕事前に気持ちを切り替える「起動スイッチ」として活用するとよいでしょう。
30〜40代社会人:通勤や在宅ワーク前に「10分集中メニュー」
仕事に忙しい30〜40代は、以下のように短時間で集中して行う朝運動がポイントです。- 通勤前なら、駅までのウォーキングを少し速歩きに変える
- 在宅勤務なら、デスクワーク前に10分のHIIT(高強度インターバルトレーニング)やストレッチを取り入れる
朝に体を動かすことで、姿勢が整い、集中力や判断力が高まります。「10分だけならできる」と思えるメニューをルーティン化することが、継続のコツです。
子育て世代:子どもと一緒にできるストレッチ・ヨガ
小さな子どもがいる家庭では、自分の時間を確保するのが難しいもの。そんなときは、子どもと一緒に楽しむ運動」がおすすめです。朝の支度前に親子でできるヨガや、テレビ体操のような簡単なストレッチを取り入れると、子どもの体力作りにもつながります。
親子のスキンシップになり、朝から笑顔でスタートできるのも魅力です。
50〜60代以上:健康維持が目的。ウォーキングやラジオ体操を安全に
中高年以降の朝運動は、健康維持と生活リズムの安定が目的です。朝日を浴びながらのウォーキングやラジオ体操は、無理なく体を動かせる理想的なメニュー。体調に合わせて、準備運動や水分補給を忘れずに行いましょう。
関節や筋肉をゆっくり伸ばす動作を中心にすることで、ケガの予防にもつながります。
夜型生活の人:無理せず「軽いストレッチ」から
夜遅くまで活動する人が、いきなり朝から激しい運動を始めるのは逆効果。まずは寝起きに軽く体を伸ばすストレッチや深呼吸からスタートし、少しずつ体を慣らしましょう。朝日を浴びるだけでも自律神経が整い、自然と体が“朝型”へシフトしていきます。
年代や生活環境に合った方法で朝の運動を習慣化すれば、無理なく心身が整い、1日を前向きに始められるようになります。
シチュエーション別のおすすめメニュー
「朝に運動をしたい」と思っても、生活スタイルや環境によってできる内容は人それぞれです。ここでは、忙しい朝や出張先でも無理なく取り入れられる、シチュエーション別のメニューを紹介します。
出勤前5分でできるデスク前ストレッチ
忙しい朝でも、5分あれば体を目覚めさせることができます。デスク前で立ったまま、首・肩・背中をほぐすストレッチを行いましょう。- 両手を頭の後ろで組み、胸を開くように肩甲骨を寄せる
- 腰に手を当てて上体をゆっくり後ろに反らす
- ふくらはぎを伸ばすカーフレイズで血流を促進
これだけで姿勢が整い、デスクワーク時の集中力アップにもつながります。電車通勤の人は、階段を使って一駅分多く歩くのもおすすめです。
在宅ワーク前の集中力アップ・ヨガポーズ
自宅勤務の人には、ヨガの呼吸とストレッチを組み合わせた朝運動が効果的です。おすすめの運動として、以下では「キャット&カウポーズ」「ダウンドッグ」「チェアポーズ」のやり方を紹介します。


まずは「キャット&カウポーズ」で猫の伸びのように背骨を動かして体を起こします。

続いて下を向く犬のポーズで全身の血流を促進しましょう。

最後に椅子のポーズで下半身を引き締めながら集中力を高めます。
ヨガ後にコーヒーを飲むなどして気分を切り替えて業務を始めると、仕事への集中度がぐっと上がります。
子どもと一緒に楽しむ「朝エクササイズ」
子育て世代には、親子で楽しめる簡単な運動がおすすめです。「じゃんけんストレッチ」(勝ったらジャンプ、負けたらしゃがむ)や「タオル引っぱり運動」など、遊び感覚で体を動かすと、朝から笑顔で過ごせます。
子どもの運動不足解消にも役立ち、家族全員が元気に1日をスタートできます。
ホテル滞在や出張先でできる狭いスペース運動
出張や旅行中でも、省スペースでできる運動なら習慣化のハードルが下がります。スクワット・プランク・ヒップリフトなど、自重を使った筋トレを3分ずつ行うだけでOK。ヨガマットがなくてもベッドサイドで実践できます。
窓際で深呼吸をして朝日を浴びれば、体内時計もリセットされ、海外旅行時の時差ボケ防止にも効果的です。
休日の朝におすすめ。20分ランニング+リカバリー
平日より時間が取れる休日は、20分程度の軽いランニングでリフレッシュを。ラン後は、太ももやふくらはぎを中心にストレッチを行い、ゆっくりとした呼吸でリカバリータイムを取りましょう。お気に入りの音楽を聴きながら走ると、気分転換にもなり、週明けへのモチベーションが自然と高まります。
自分の生活リズムに合う“朝の動き方”を見つけて、1日の質を上げていきましょう。
ケガなどのリスクと対策

朝の運動は効果的である一方、体が完全に目覚めていない状態で行うことによるリスクもあります。
安全に習慣化するためには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
準備運動と水分補給
朝は体温が低く、筋肉や関節が硬くなっています。そのまま動くと、筋肉の損傷や関節痛を引き起こすことも。ストレッチや深呼吸、軽い屈伸などで体を温めてからスタートしましょう。水分は起床直後からこまめに補給し、血流を促進することでケガ予防にもつながります。
また、特に夏場の脱水対策は欠かせません。気温や湿度が高い朝は、運動時間を早朝や日陰の時間帯にずらす工夫を。スポーツドリンクなどでミネラルを補い、こまめな水分摂取を心がけましょう。
栄養補給
空腹時の有酸素運動は脂肪燃焼に効果的ですが、エネルギー不足により低血糖などを起こすリスクもあります。運動前にバナナやおにぎりなど消化の良い軽食を摂る、あるいはBCAA(分岐鎖アミノ酸)などのアミノ酸サプリを取り入れることで、エネルギー切れを防ぎつつ代謝を維持できます。
高齢者、持病がある方
高齢者や持病を持つ方は血圧の急上昇や心臓への負担を避けるため、医師の指導のもとで無理のない範囲から始めましょう。歩行やストレッチなど低負荷の運動でも十分効果があります。朝運動を安全に継続するには「少しずつ・無理なく・正しく」が鉄則。体調に合わせて調整しながら続けることが、長期的な健康作りにつながります。
1週間「朝運動チャレンジ」プラン
朝の運動を習慣にするには、まず“続けられるペースで始めることが大切です。ここでは、無理なく1週間で試せる朝運動プランを紹介します。短時間でも体と心が確実に変わる感覚を味わえるでしょう。
月曜:起床後ストレッチ+深呼吸(5分)
最初の1日は、体を目覚めさせることが目的。ベッドの上で背伸びや肩回しをしながら、深呼吸で体に酸素を取り込みましょう。眠気が抜け、脳がスッキリと目覚めます。
火曜:ウォーキング or 軽いジョグ(15分)
軽く体を動かすことで代謝を上げ、脂肪燃焼スイッチをオンに。朝日を浴びながら歩くことで体内時計も整い、夜の入眠がスムーズになります。
水曜:自宅で筋トレ(スクワット・プランク各1分×2セット)
筋力アップの日です。下半身と体幹を鍛えることで姿勢が改善し、1日のスタートがシャキッとします。運動後は水分補給と軽い朝食を忘れずに。
木曜:ヨガまたはピラティス
体を整える“リカバリーデー”です。呼吸を意識しながらゆっくり動くことで、心身のバランスをリセットできます。YouTubeなどの朝ヨガ動画を利用するのもおすすめです。
金曜:HIIT(軽めでOK・自重運動)
週末前は、テンポよく全身を動かしてリフレッシュ。ジャンプスクワットやバーピーなど、短時間で集中して行うと血流が一気に活性化し、仕事の集中力もアップします。
土曜:リラックス系(子どもや家族と一緒に)
無理せず、楽しむことを優先。家族でストレッチやラジオ体操をすれば、自然と笑顔で朝を迎えられます。日曜:20分ランニング or サイクリング+ストレッチ
週の締めくくりは、開放的に体を動かす日。ランニング後のストレッチで筋肉をほぐし、翌週に向けて体調を整えましょう。
1週間のチャレンジが終わる頃には「朝に体を動かす心地よさ」を実感できるはず。まずはこのプランをきっかけに、自分に合った朝運動習慣を見つけてみましょう。
自分に合った朝運動で、1日を気持ちよくスタート
朝の運動は、ダイエットや集中力アップ、睡眠改善など、目的に応じてさまざまな効果をもたらします。ただし、最も大切なのは「自分の生活リズムや目的に合う方法を選ぶこと」。短時間でも無理なく続けられる運動こそ、習慣として根づきやすく、長期的な成果につながります。
まずは1週間の朝運動チャレンジから始めて、体と心の変化を感じてみましょう。自分に合ったスタイルを見つけることで、毎朝がもっと快適に、そして前向きな1日が自然と始まります。
編集:はてな編集部
編集協力:株式会社YOSCA
下記の記事でも、有酸素運動のヒントを紹介しています。
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*1:参考:一般社団法人 川西市医師会「◎規則正しい食事と運動で 正確な体内時計の調整を」
*2:参考:厚生労働省「良い睡眠の概要(案)」[PDF]
*3:参考:栃木県上三川町「感じていませんか『運動不足』…」[PDF]
*4:参考:宮城県「子供たちの将来の健康が危ない!!家庭でも積極的に体力づくりを!!」[PDF]
*5:参考:農林水産省「“ちょうどよいトレーニング”が自律神経を整える」[PDF]