
独特の世界観と“やり過ぎ”なレシピで知られる漫画家の小林銅蟲さん。代表作である『めしにしましょう』には「切り口の断面がスマホサイズなカツ10個がのったカツ丼」などの豪快な料理が登場します。漫画にする前には小林さん自身が作って実食しており、ブログで公開されている豪快な料理の様子もまた読者の支持を集めています。
そんな食生活に危機感を抱いた小林さんは『めしに……』終了後にさまざまなダイエットに挑戦する漫画を連載し、実際に15kgも減量しました。それから5年近くがたち、体重もすっかり元に戻った小林さんに、心筋梗塞・脳卒中などの発症リスクが予測でき、現在の体の状態も分かる「フォーネスビジュアス」を体験してもらいました。
ちょうど体のことをまた気にし始めた小林さんは、検査結果などに基づいて生活習慣の改善を提案してくれるコンシェルジュとの面談を通してどんなアドバイスを得たのでしょう。体験レポートをお読みください。
目次
25年前から体重が1.5倍になりダイエットしてリバウンドした
こんにちは。漫画家などをやっている小林銅蟲です。皆さんどうですか? やってますか?
2025年ですね。2000年から四半世紀たっちゃいました。私が初めてホームページを開設してからは28年、そしてインターネットに自分の漫画を初めて公開して今年で20年になります。頭ん中は17歳のままという自認でここまで来ましたが、いよいよ時の流れから目を背けることができなくなってきました。
少し、これまでの話をさせてください。
今年で46歳になるんですが、手元にたまたま25年前のバイトの身分証明写真がありました。なぜかというと話のネタに普段から財布に入れて持ち歩いているからです。今朝の私の写真と比べてみましょう。
よく見ると当時から丸眼鏡です。サブカル過ぎる気がします。クイック・ジャパンのナードコア特集の表紙にもこれと大体同じ格好で(ライブの客として)写っています。なぜタータンチェックなのかは諸説あるかと思いますが、自分の場合、中学の修学旅行でクラスの上位層が着ていたのを大学に入ってから真似た記憶があります。
その後、長袖シャツの上から半袖シャツを着るやつをやるようになりました。作務衣になったきっかけは、10年前に椎間板ヘルニアの手術で入院した際に、病院着が快適だったからです。
25年前はno futureだったので「自分は40歳くらいで死ぬのだろうな」など根拠もなくぼんやり考えていましたが、現実はそれをとうに越えてしまいました。想像せずにいた時間、知らない未来に来てしまった感覚を持ちながら今日もなぜか生きています。
では人間はこのくらいの歳では死なないのかというと、死にます。ここ数年で知人が世界から突然いなくなることが幾度も続き、死生観に大きな影響があるなどしました。
オリジナル料理を開発する漫画を連載すると食べる量がエグい
服装や思想はともかく、この25年の間に体重が25kg以上(ピークで30kg)増えています。ざっくり50kgが75kgになった感じです。
加齢で体質が変わるなんて言いますが、自覚はありませんが経緯をたどると私は20代後半からゆっくり現れたんじゃないかという気がしています。その頃になにがあったのだろう? と考えてみると、興味本位でフランス料理を食べに行ったらその肉のやわらかい火の通し方に衝撃を受けて低温調理に関心を持ち、自炊の方向性が定まったことが挙げられます。
それが高じて料理ブログを書き始め、9年前に料理に関する漫画を連載しました。これは3年続きました。
オリジナル料理を開発する漫画を隔週でやっていると、インプットとアウトプット(取材と実食)でエグい量を食べることになります(偉大なる先輩方は週刊でやっていたりもしますが)。25年前は家系ラーメンの大盛りを食べきれず、並盛でも熱を出してしまうような貧弱だった胃が、想像をまあまあ超える強さにいつのまにか変容していました。二郎系なら大豚とまではいきませんが、大は問題なく完食します(下の写真のようなものです)。胃の単純な容量だけなら1.5kgくらいでしょう。
連載終了時に身体の重さと不具合がピークを迎えてヤバいので、よい機会ということで続けてダイエット企画を漫画にしました。この時期にボディメイクに関する基本的な知識が身に付いたと思います。筋肉が少し増え、15kgほど痩せました。
で、そこから3年で体重が元に戻りました。新大久保のもう閉店した韓国料理屋のプルコギがうま過ぎて、家で近いものを自作して食いまくっていたらいつのまにか音速を超えていたのです。
コロナ禍に生まれ、やがて育ってゆく倅(せがれ)とまともに活動できるよう減量していたのに、ようやく倅が動き回るようになった一番熱いタイミングで自分がクソ重くなってしまいました。これはまた絞らないとな、とうっすら考えていたところでたまたま今回の案件が来たというわけです。あまりにも長い前フリでした。
体の状態が分かる検査を速攻で予約してシュッと向かった
さて、この記事は疾病リスク予測検査サービスの体験企画です。
漫画家は健康診断に行くのか? というと、これは一人親方の世界なので人によるのですが、私自身はかなり行かないほうです。最後に行ったのがいつかは忘れました。高血圧持ちなので定期的に内科に薬をもらいに行く程度です。じゃあついでに健康診断も行けばええやんけ、なのですが、そういうことではないのです。でも案件なら行きます。そういうもんなのです。それはそれは速攻で病院に検査を予約してシュッと向かいました。
※編集注:漫画家の方も定期健康診断を受けられることをお勧めします*2。
シュッと向かったわりには事前に記入しておくべき問診票を完全に失念していたり、まあ、45歳の記憶力なんてこんなものでしょう、と開き直って受付で記入します。その場でヘルニアが何年前か思い出せず……。
そう、もうあんなに昔なんですよ。金がなさ過ぎて一発1万円のMRI検査を渋っていたらどんどん悪くなって、そんな状態でも知人のギャラリーで肉を12時間かけて30kg消費する会とかやってたら遂にもう駄目だとなり、入院。入院中の血圧測定で高血圧が判明したり、退院後に作務衣の上からコルセット巻いて多摩センターまでテーマパークに行ったり……。いまでも一日中歩いた翌日は左下半身がキンキンと痛みます。
と考えていたら順番に呼ばれ、検査着に着替え*3、採血を受け、採った血液が検査用に問題なく使用できるか確認作業を経たらもう終了です。この後は、結果が届くのをしばらく待つことになります。
フォーネスビジュアスでは、20年・5年以内(※5年以内は65歳以上が対象)の認知症、4年以内の心筋梗塞・脳卒中、5年以内の肺がん、4年以内の慢性腎不全といった重大な疾病の将来的な発症リスクに加えて、肝臓脂肪やアルコールの影響など現在の体の状態も可視化できます。検査後にはコンシェルジュとの面談により、検査結果に応じた生活習慣の改善アドバイスを受ける機会があります。
👉 検査の詳細は「40歳目前で健康が気になるので、フォーネスビジュアスで「将来病気になるリスク」を可視化してみた」を参照
検査を受けたついでに減量を始めた
普段は怠惰の極みを地で行っているのですが、案件となると生真面目になってしまうというか見栄を張ってしまう性分なので、この機会にまたしっかり減量しようという気持ちを実行に移しました。
ダイエット漫画では「毎月異なるさまざまな減量方法を試す」という実験的なアプローチだったのですが、それらを経て至ったのは結局のところ、身体というものには今の生き様が少し遅れてそのまま反映されるということです。よく「痩せるコツ」とか言われますが、要は単に今どう生きているかの問題です。どう生きていますか?
とはいえ、なるべくラクに体重を絞りたい。この場合の「ラク」とは何なのかいろいろありますが、私にとっては次のポイントが特に重要です。
- 頭脳労働に耐えうる
- うまいものをたらふく食べる機会を失わない
- 継続性がある
結果が届くまでの間で栄養管理アプリと生成AIに課金してみる
大前提として、体重が増えるのは身体が消費したカロリーよりも身体が吸収したカロリーが多いときです。当たり前です。そして身体が消費したカロリーよりも身体が吸収したカロリーが少ないとき、必ず体重は減ります。人間というロウソクに日々どれだけ燃料を注ぐのかということです。
というわけで、本件のフォーネスビジュアス検査とは別に栄養管理アプリに課金して、日々の摂取カロリーだけ指標を設けて過ごし、1カ月あたり1kgのペースで絞れています(現在は計2kg減)。
筋トレもたまにやりますが、おっさんはやり過ぎると一撃で身体をこわすのでほどほどにしましょう。昨年の暮れは短期間に2回も風邪をひきましたが、1回目はレッグプレスのやり過ぎだと思います。
ダイエット漫画をやっていた頃と大きく変わったのは、AIの台頭です。各種カロリーを算定したい時に電卓で手計算でもできますが、AIに各種情報を与えることで計算がラクになることがあります。減量時はなるべくなんも考えないで済ませられるのが継続性に大きな影響を持つので、私にとっては頼りになります。私はGeminiに課金していますが、これは私が「ロックマン3」ではジェミニマンが一番好きだからです*4。
自分で決めたさっくりした指標をあえて淡々とこなす
カロリー計算や運動の記録などを細かくやることが減量のモチベーションになることは私も経験していますが、これは裏返すと、綿密な計画が崩れたときにどっちらけになる危うさを孕んでいます。なので現在私はそのリスクを抑えるためにあえて指標をざっくりさせています。その代わり、体重測定と食事の記録だけはどんな形であろうと途切れさせることだけはしません。
例えばビュッフェは摂取カロリーがもはや全然分からなくなる典型的な食事ですが、ウソでもいいからノリでなんとなくでアプリに記入します。そしてビュッフェの翌日も断食しようとか極端なことはなるべくせずに、指標に沿って食べることもポイントです。ハレとケを意識し、帰るべき日常に帰るということです。
それはそれとしてこういうものを突然食べることはあります。
面談でいきなり健康にはならないがその意識がしっかりと生じる
とかなんとか言っているうちに検査の結果が届き、コンシェルジュとのリモート面談の日程がやってきました。手元の検査結果を見ながら質疑応答する感じです。

これを見ると、高いであろうと思っていたリスク項目がおおむね想像通りに高かった、というのが第一印象ですね。とくに肝臓脂肪。私は酒をほとんど飲まないのにγ-GTPの気になる値がいつだかの健康診断で出た記憶があります(肝細胞が壊れると上がる値なので、原因が酒に限らない)。
これらを踏まえて、私の生活習慣に沿ってどのように見直せばよいかを提案してもらいました。私のように知ったふうな気でいる人間ほど基本的な見落としが多いものなので、こういう機会に相談できるのは助かります。
※編集注:記事中で紹介している検査結果は、小林さん本人の同意のもと掲載しています。
人体が一度に処理できるタンパク質には上限がある
認知症発症リスクが高めであることから、これは対策が可能なのか質問したところ、因子となるのが生活習慣病であり、つまりはそれらの延長線上というような回答でした。そうなると、多くの物事が脂質と塩分を抑えると良くなっていくということになります。私は血圧が高いのに脂っこくて塩辛いものをたくさん食べる宿命にあるので、こういう機会にアドバイスしてもらうと減らそうという気持ちを生むことができます。
こういう自明に思えることほど案外無駄ではないのです。
興味深かったのが慢性腎不全発症リスクについてのアドバイスです。減量はどうしてもタンパク質が多めというイメージになりがちなのですが、人体が一度に処理できるタンパク質の量には上限があり、余剰のタンパク質が腎臓組織に負担を与えるという考え方があるそうです。私は一度にプロテインを引くぐらい飲むことがあったので、ちょっとそれはやめようと思いました。

最近の減量シーンでもタンパク質は多過ぎず必要最低限摂っておいて後は炭水化物に回してしっかり使おうという方針があったりします。ちなみに脂質摂取がなさ過ぎると体感なんかやばくなるのでゼロファットはやめておきたいところです。多過ぎず摂りましょう。
また、私は耐糖能に疑問ありのようなので、急激な血糖値上昇に気をつけるべきというアドバイスもありました。なるべく野菜と肉類を先に食べて炭水化物を後にするとよいとのことです。ちなみに面談当時は、自作のキャロットラペを毎日浴びるように食べていました。
これは深夜にキャロットラペを仕込んでいる様子ですが、ある日すべてが嫌になってやめました。こうなるので極端な食事はよくありません。それにしても野菜は難しい。高いし、無意識に無視してしまう……。今夜は常夜鍋にしようかしら。
ドカ食いも本来よくありません。私は作業が忙しい時は深夜に一日分の食事を一気に食い、寝て起きてそのまま次の晩まで食わずに働くということがあります。これはとても捗るのですが、少なくとも身体によくはありません。可能なら分けて食べましょうとアドバイスいただきました。
また私に特徴的なのは、安静時代謝量が人並みにあるわりに心肺持久力が全然ないということです。筋トレだけよりも一緒に有酸素運動を、とかなり勧められました。しかし私は有酸素が激烈に嫌いなので、有酸素を導入したせいで減量が頓挫するリスクと天秤にかけています。と正直に話したところ、まあそれはそれで継続が大事なので気が向いたら、と柔軟に聞いていただきました。
そのような感じで面談は終了し、希望すれば1年後までにもう一度面談を受けられるそうです。その際にどのようなレビューを得られるのかを励みにすれば、アドバイスを生かした減量のモチベーションにもなりますね。
今回のような検査と面談でいきなり健康になるというわけではありませんが、この体験をきっかけに生活習慣を改めようとか定期検診を受けようなどの気持ちが生じて、自分の意識として戻ってくることが大事だと思います。どう生きようとしても人間は間違えるし、忘れる生物なので。
お申し込みはこちら。お得なペア割も
この体験記事で紹介されている「フォーネスビジュアス」は次のリンクからお申し込みできます。
検査の結果では、将来の疾病リスクと現在の体の状態が分かりやすく可視化され、さらにコンシェルジュがあなたらしいライフスタイルが得られるようサポートします。
漫画家の山下和美さんがフォーネスビジュアスの結果から脳梗塞の再発リスクを受け止めた記事がこちらです。
👉 脳梗塞を経験した山下和美さんが、再発リスクが分かるフォーネスビジュアスで得た“安心”。「更年期のときに相談したかった」
さらに2人分を同時に申し込みいただくことでお得に利用できる「ペア割」もご用意しています。利用条件は「2人同時にお申し込みいただくこと」なので、ご家族でもご友人でもOK。お互いに健康が気がかりなご夫婦や親子など、ご自身と大切な方との生活習慣改善にぜひお役立てください。
ライターのパリッコさんとスズキナオさんが「ペア割」でフォーネスビジュアスを体験した様子はこちらの記事からどうぞ。
購入前のお問い合わせ・ご注文
受付時間:平日 9:30〜17:30
<検査のご利用にあたって>
フォーネスビジュアス検査は、以下の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します。
- 20年以内の認知症発症リスク:49歳以上かつ、認知症を発症していない方
- 5年以内の認知症発症リスク(※):65歳以上かつ、認知症を発症していない方
- 4年以内の心筋梗塞・脳卒中の発症リスク:40歳以上の方
- 5年以内の肺がん発症リスク:喫煙歴のある50歳以上かつ、がんを発症していない方
- 4年以内の慢性腎不全発症リスク: 23歳以上の方
- 現在の体の状態:18歳以上の方
※5年以内の認知症発症リスクは65歳以上の方のみご提示いたします。
上記の対象外の方による本検査のご利用・ご活用については、取り扱い医療機関の医師とご相談いただくことをお願いしております。
- 全身性エリテマトーデス (SLE) の方は、検査結果を算出できない場合があります。
- 慢性腎臓病の方および 75歳以上の方は、4年以内の心筋梗塞・脳卒中発症リスク以外の項目の検査結果について正確に算出できない場合があります。
- 18歳未満の方および妊娠中の方はご利用いただくことができません。
本検査は、健康保険の対象ではありません。医療機関の自由診療として実施されます。
本検査は、特定の年齢層の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します。
医師の判断によることなく、本検査の結果を、疾病の判断・治療・予防等に用いることはできません。
本検査は、その結果の正確性や、他の検査方法と同等の結果の提供を保証するものではありません。
将来の疾病予測に関する検査結果は、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。
コンシェルジュによる健康相談およびアプリは、フォーネスライフからご利用者に直接ご提供するサービスです。これらは、ご利用者の生活習慣の改善、健康意識の向上をご支援するものであり、検査結果の改善や、疾病の診断、治療、予防等を目的とするものではありません。
編集:はてな編集部