脳梗塞を経験した山下和美さんが、再発リスクが分かるフォーネスビジュアスで得た“安心”。「更年期のときに相談したかった」


漫画家の山下和美さんは、デビューして間もない21歳の頃に脳梗塞を発症。視野欠損という後遺症を抱えながらも執筆を続け、『天才 柳沢教授の生活』や『ランド』(いずれも講談社)といった名作を生み出し、現在もコミック誌「モーニング」で『ツイステッド・シスターズ』を連載しています。

その後も不整脈や逆流性食道炎、膀胱炎、更年期障害……とさまざまな病気と付き合いながら、60代となった現在は自身の健康に対しても気を配るようになったという山下さん。

👉(前回の記事はこちら)年齢とともに病気は身近になるけれど、自分を知れば対処できる。漫画家・山下和美さんの健康管理 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ

今回は山下さんに、重大な疾病の発症リスクが予測でき、現在の体の状態も分かる「フォーネスビジュアス」を体験していただきました。保健師の資格を持つコンシェルジュとの面談をきっかけに、健康への意識だけでなく、自身の病院との付き合い方にも変化の兆しが見えてきたといいます。

山下和美さん
山下和美さん

漫画家。1959年生まれ。1980年に「週刊マーガレット」(集英社)からデビューし当初は少女マンガ誌を中心に活躍。「モーニング」(講談社)で『天才 柳沢教授の生活』を不定期連載して以降は主に青年誌で活躍し、『不思議な少年』『ランド』などの話題作で性別を問わず幅広い人気を得ている。

不調の原因を探りながら、さまざまな病院を受診してきた

──20代の頃の脳梗塞の経験から、それに続く不整脈や膀胱炎、更年期障害などを経て、体が発するサインにはしっかりと対処されている印象の山下さんですが、現在の通院などの状況をあらためて教えてください。

山下和美さん(以下、山下):今はかかりつけの内科クリニックで2~3カ月に1度の血液検査と、もう1カ所のクリニックでサプリメントを中心とした栄養療法を受けています。あとは、知り合いの紹介などで、そのつど検査を受けることが時々ある……というような感じでしょうか。

ただ、病院って一度通い始めるとなかなかやめられないんですよね(笑)。

──と、いうと?

山下:40代の頃、更年期のような症状に悩まされて病院を転々とした経験があります。最初に訪れた病院では「甲状腺が悪いかも」と言われて専門の病院を紹介されたり、血液検査ばかりをいろいろなところで受けたり……。よく分からないまま通院し続けていたので、血液検査の数値がそれほど悪くないと言われたのをいいことに、フェードアウトしてしまいました。

※ 更年期 … 閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間。「更年期症状」「更年期障害」と呼ばれる、さまざまな症状が現れる。更年期障害:日本産科婦人科学会

またあるときには膀胱炎になって、たまたま近所にあった病院を訪れたら心臓内科も兼ねているところで。心電図の検査を受けて「不整脈があります」と新たな薬を処方されたこともあります。その薬を10年近く服用していたのに、また別のクリニックの先生に「もう必要ない」って言われて。「どうすればいいの……?」って不安になったこともありますよ。

流されるままにいろいろな病院のお世話になってきましたが、「通うのをやめます」と言うのもなかなか勇気が必要で……。もう行かなくてもいいのでは? と思っても、次の予約を入れられてしまうと「行かなきゃ」と思うし、体にとって悪いことではないし……。病院選びの難しさを長年感じています。

──クリニックでの血液検査以外に、定期的な健康診断などは受けていましたか。

山下:健康診断のお知らせなどは自宅に届くものの、仕事が忙しくてなかなか受けられていませんでした。それこそ「クリニックで血液検査を受けているし、いいかな」と思ってしまっていて。

でも今回フォーネスビジュアスを受けたことで、あらためて「体の状態を知る」ことは大事だなと感じたので、これからは行政などで行われている健康診断や検診もしっかり受けようと考えています。

心配だった「脳梗塞再発リスク」と「認知症発症リスク」

──実際にフォーネスビジュアスの検査を受け、コンシェルジュとの面談までを体験していただきましたが、まずは率直にいかがでしたか?

山下:いわゆる健康診断などで受ける血液検査は、結果が数値で出ますよね。善玉コレステロールがこれだけとか、中性脂肪がこれだけとか。私はせっかちなタイプで、数値をきちんと見比べて結果を確認しないので、フォーネスビジュアスの「〇〇の発症リスク:高」「〇〇の影響:小」といった検査結果が出るのは分かりやすいと感じました。年齢を重ねるとさらに数値が見づらくなるでしょうし、一言でパッと書いてもらえるのは、そういうところでもありがたいなと思いました。

──検査前に食事やアルコールの制限がないことも特徴の一つですが。

山下:私がかかりつけの内科クリニックで受けていた血液検査も、特に絶食などの制限はなかったので、そこはいつもと変わりませんでした。ただ、血液検査だけで心肺持久力なども分かるのは、いろいろな検査を受ける時間が省けていいかもしれませんね。

──検査結果を見て、いかがでしたか。

山下:思ったより健康だったな、と感じました。20代で脳梗塞を発症していて、再発が心配でしたが、4年以内の心筋梗塞・脳卒中の再発リスクは「低」でした。これは血液をサラサラにするような薬を処方してもらっている影響もあると思いますが、薬の効果がきちんと出ているのかなと少し安心できましたね。

山下さんの検査結果
山下さんの検査結果。面談時の手書きメモが残っている

山下:それから、母が認知症を患っていたこともあって自分も……と不安がありました。20年以内の認知症発症リスクは17%で「高いな」と思ったのですが、コンシェルジュの方に「年齢相応のリスク」と説明されて安心しました

まだまだ仕事を続けたいと思っているので認知症は恐怖なんです。生活習慣の改善で回避できるならいろいろやりたいと思っています。ちょうど検査を受けた直後に65歳になったので、今度は「5年以内の発症リスク」も検査してみたいですね。

※ 以下の説明にあるように、フォーネスビジュアスでは、65歳以上の方は「5年以内の認知症発症リスク」が分かります。

フォーネスビジュアスでは、20年・5年以内(※5年以内は65歳以上が対象)の認知症、4年以内の心筋梗塞・脳卒中、5年以内の肺がん、4年以内の慢性腎不全といった重大な疾病の将来的な発症リスクに加えて、現在の体の状態を可視化できます。検査後にはコンシェルジュとの面談により、検査結果に応じた生活習慣の改善アドバイスを受ける機会があります。

👉 詳細は「40歳目前で健康が気になるので、フォーネスビジュアスで「将来病気になるリスク」を可視化してみた」参照

コンシェルジュは「個人の事情」を考慮してくれる

──コンシェルジュとのオンライン面談に向けて、何か準備をされましたか。担当の方の印象はどうでしたか。

山下:考え始めると深く悩んでしまいがちなので、検査結果だけ手元に用意して面談に臨みました。コンシェルジュの方は威圧感もなくて、ざっくばらんにお話ができました。

過去に病院の先生に怒られた経験が何度かあり、お医者さんを「怖い」と感じているところがあるんです。そのせいか、病院の先生から結果の説明を受けるときは、どうしても「先生の話を聞かなくちゃ」「関係ないことは言ってはいけない」と身構えてしまうのです。

でも、コンシェルジュの方は検査結果を踏まえて私の話に耳を傾けてくれましたし、「こう思うのですが、この解釈で合っていますか?」というような質問にもしっかりと答えてくださって、安心して面談を受けられましたね

──具体的には、どのようなアドバイスがありましたか。

山下:漫画家という仕事柄、椅子に座りっぱなしのことが多く、さらに運動習慣がないので、「まずは歩きましょう」とお話がありました。息切れしない程度で30~60分、少し距離を長めにした散歩というようなイメージで、無理のない範囲でやってみてください、と。これから暑さも収まるだろうし、やってみようかなと思っています。

ただ、私は何か「エサ」がないと動き出せないので、散歩で行った先に楽しい用事やご褒美を用意しておこうと考えているんです(笑)。

──アドバイスをきっかけに、生活改善しようとされているんですね! 素直に聞き入れやすい内容だったのでしょうか。

山下:振り返ってみると、病院の先生に私の職業やライフスタイルを聞かれたことってあまりないなって。コンシェルジュの方は職業はもちろん、日常生活のことも聞き出してくださって、それを踏まえて無理のないアドバイスをしてくれたように思います。

職業ってその人の生活にとって、とても大きな要素ですよね。起きる時間や寝る時間がそれによって変わることもあるし、体を動かす仕事なのか、デスクワークでじっとしていることが多いのかによって改善点は違うはず。

漫画家だといわゆる「定時」もないので、自己管理が必要なんです。人によっては「締め切り前はとてつもなく忙しい」という人もいたりして……。実際、自分を追い詰め過ぎてやめてしまった人もいますし。

そういう「個人の事情」をくんで話をしてもらえるところは、コンシェルジュ面談の良かった点かもしれません。

更年期のときにフォーネスビジュアスがあれば良かった

──1回目の面談を終えて、フォーネスビジュアスというサービスにどのような印象を持ちましたか。

山下:最初にお話ししたような、「なんだか分からない不調」のときに、こんなふうに気軽に相談できるサービスがあったら良かったなと思いました。全体の数値を参考にしながら、仕事・生活の中に置かれている私を見て話してくれるので。

私の40代の頃の不調はおそらく更年期障害だったのだと思います。いろいろな症状が出るけれど、何科にかかればいいのか分からないし、自分でもうまく体の状態を説明できなかった。当時はなんとなく「そういうものだからやり過ごしましょう」という風潮もあって、一人で悩んでいました。あのときフォーネスビジュアスがあって、体のことをトータルで相談できたら“病院巡り”をしなくて済んだかもしれませんね。

フォーネスビジュアス体験記(漫画:山下和美)
フォーネスビジュアス体験記(漫画:山下和美)

──ちょっとした不調だと我慢したり、様子見してしまったりする人もいますね。

山下:そうですよね。私は過去に脳梗塞を経験しているので、その病歴を見て「詳しく検査してみましょう」と言われることも多いですし、病院に行くハードルがそれほど高くない方だと思います。

でも、例えば大病をすることなく年齢を重ねてきた人は、病院にかかるきっかけがないまま更年期の症状が出る年齢に差し掛かってしまう。病院に行くきっかけといえば「健康診断や人間ドックで心配な結果が出た」くらいしかないということもあると思うんですよ。

──確かに、病院で受診するのは「何か具体的な心配事がある」ときだけかもしれません。病院も「何もないのに来られても……」と困ってしまいそうですし。

山下:だからこそ、「今は特に気になるところはないけど、今後が心配」とか「なんとなく不調が続いている」というときに、フォーネスビジュアスのような疾病リスク予測や健康相談ができると、とても心強いのではないかと思います。“漠然とした不安”って誰しも抱えていると思うし、それをデータ化して見せてもらえるのはいいなって。

それに、お医者さんはそれぞれの専門領域があるので、同じ症状で受診してもそれぞれの専門分野から病気の原因を突き止めていきますよね。でも、本当は別のところに原因があるかもしれない。そんな患者側の不安や訴えを、よりフラットに聞いてくれる存在がいたらありがたいですよね。フォーネスビジュアスなら、通っている病院や先生にバレるかも……なんて気を使うこともなく、気楽に話せました。

良いサービス体験だったので、私の場合はそれまでモヤモヤしながら通っていた病院との付き合い方を見直すきっかけにもなったんですよ。

──そうなんですね。

山下:「通院をやめる」とも言えず、なんとなくズルズルと通っていたところがありますが、もっと自分に合った病院を探そうと思うようになりました。理想の病院の探し方はまだ模索中ですが、体の不調の相談にいろいろな目線から応えてくれるところがいいですね。

多くの人が健康について気軽に相談できる社会になってほしい

──今後はどのようにご自身の健康と向き合っていこうと思われていますか。

山下:まずはアドバイスいただいた運動を実践しようと思います。

あと睡眠は「長く眠れない」「すぐ目が覚める」悩みがあるので、これは運動して疲れたら眠れるのかな、と。散歩でしばらく改善に取り組んでみてから、2回目の面談に臨みたいですね。

今回はひと安心の結果でしたが、脳梗塞と認知症の不安は変わらずあるので、またフォーネスビジュアスを受けて、コンシェルジュからアドバイスももらいたいなと思います。

──フォーネスビジュアスのコンシェルジュ面談を勧めたいと思う人はいますか。

山下:脳卒中を患った家族がいるので、私と同じようにリスクを抱えていそうな姉たちにも受けてほしいですね。

──ご家族以外ではどういった人がコンシェルジュ面談を受けると良いと思いますか。

山下:同じように忙しくしている漫画家の友人たちに勧めたいですね。

正直、価格面で若い人にはなかなか勧めにくいところもありますが……。でも過去の私のように「なんだか不調」な状態に気付きながら、何科にかかるべきか悩んでいる人がいたら、コンシェルジュのアドバイスを受けてみることで、その結果が受診すべき病院を選ぶ手がかりになるかもしれません。

──こうした検査を、自身の健康状態を把握するために活用してもらいたいですね。

山下:そうですね。フォーネスビジュアスのようなサービスがもっと普及して、多くの人が自分の健康状態を気軽に調べたり、相談できるような社会になったらいいなと思います。

お申し込みはこちら。お得なペア割も

この体験記事で紹介されている「フォーネスビジュアス」は次のリンクからお申し込みできます。

さらに、お2人分を同時にお申し込みいただくことでお得に利用できる「ペア割」もご用意しています。

利用条件は「2人同時にお申し込みいただくこと」なので、ご家族でもご友人でもOK。お互いに健康が気がかりなご夫婦や親子など、ご自身と大切な方との生活習慣改善にぜひお役立てください。

漫画家の横山了一・加藤マユミご夫妻がペア割でフォーネスビジュアスを体験した様子を紹介している記事はこちらから。

👉 運動不足な40代の漫画家夫婦が「健康的な20年後」に向けて始めたこと 横山了一さん加藤マユミさんのフォーネスビジュアス体験記

購入前のお問い合わせ・ご注文

0120-009-439

受付時間:平日 9:30〜17:30

<検査のご利用にあたって>

フォーネスビジュアス検査は、以下の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します。

  • 20年以内の認知症発症リスク:49歳以上かつ、認知症を発症していない方
  • 5年以内の認知症発症リスク(※):65歳以上かつ、認知症を発症していない方
  • 4年以内の心筋梗塞・脳卒中の発症リスク:40歳以上の方
  • 5年以内の肺がん発症リスク:喫煙歴のある50歳以上かつ、がんを発症していない方
  • 4年以内の慢性腎不全発症リスク: 23歳以上の方
  • 現在の体の状態:18歳以上の方

※5年以内の認知症発症リスクは65歳以上の方のみご提示いたします。

上記の対象外の方による本検査のご利用・ご活用については、取り扱い医療機関の医師とご相談いただくことをお願いしております。

  • 全身性エリテマトーデス (SLE) の方は、検査結果を算出できない場合があります。
  • 慢性腎臓病の方および 75歳以上の方は、4年以内の心筋梗塞・脳卒中発症リスク以外の項目の検査結果について正確に算出できない場合があります。
  • 18歳未満の方および妊娠中の方はご利用いただくことができません。

本検査は、健康保険の対象ではありません。医療機関の自由診療として実施されます。

本検査は、特定の年齢層の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します。

医師の判断によることなく、本検査の結果を、疾病の判断・治療・予防等に用いることはできません。

本検査は、その結果の正確性や、他の検査方法と同等の結果の提供を保証するものではありません。

将来の疾病予測に関する検査結果は、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。

コンシェルジュによる健康相談およびアプリは、フォーネスライフからご利用者に直接ご提供するサービスです。これらは、ご利用者の生活習慣の改善、健康意識の向上をご支援するものであり、検査結果の改善や、疾病の診断、治療、予防等を目的とするものではありません。

取材・構成:藤堂真衣
撮影:関口佳代
編集:はてな編集部