脳卒中を含む脳・心血管疾患対策にフォーネスビジュアス。4年以内の発症・再発リスクを予測

脳卒中を含む脳・心血管疾患対策にフォーネスビジュアス。4年以内の発症・再発リスクを予測

中高年世代にとって、「脳卒中」は対策を講じておきたい病気の一つ。初期に適切な治療を開始すれば回復するケースもありますが、半身不随や認知症、寝たきりになることも多く、死亡につながる可能性も高い病気です。

2020年の厚生労働省「患者調査*1」によると、脳卒中の発症年齢のピークは、男性が70代、女性が80代以上。加齢に伴って発症リスクが高まるため、「自分や家族がなったら怖いな」と不安になることも少なくないでしょう。

脳卒中とはどんな病気?

脳卒中(脳血管疾患・脳血管障害)は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの総称です。2021年の日本における死因の中で第4位*2となったほか、2022年には介護が必要になる原因として、認知症に次ぐ第2位*3となっています。

脳卒中の主な種類は下記の通りです*4

<脳梗塞>
脳卒中の過半数を占めるのが脳梗塞です。脳の血管が詰まり、脳細胞に十分な血液が送られなくなることで発症します。意識がなくなったり、半身まひや言語障害、認知機能低下などの症状が現れたりします。

<脳出血>
脳の血管が破れる病気です。脳梗塞と同様に、意識がなくなったり、半身まひや言語障害、認知機能低下などの症状が現れたりします。脳梗塞よりも後遺症が残ることが多く、死亡率も脳梗塞より高いといわれています*5

<くも膜下出血>
脳動脈瘤が破れることで、突然の頭痛や意識障害などの症状が出現する病気です*6

さらに気になるのが、発症した場合の医療費の負担です。公益社団法人全日本病院協会が公開している2022年度のデータによると、入院費用の平均は下記の通りです*7

  • 脳梗塞を発症した場合の入院費用:平均約169万円
    • 3割の自己負担額:約50万円
  • 脳出血を発症した場合の入院費用:平均約233万円
    • 3割の自己負担額:約70万円

また入院が長期化することが多く、2020年の調査結果によれば、脳卒中全体の平均で入院日数は77.4日となっています*8

脳卒中は死亡や認知症などにつながる病気でもありますが、早期発見できれば症状を軽減できたり、リハビリで後遺症を改善したりできることも分かってきました。さらには近年の研究成果により、発症前に「将来脳卒中や心筋梗塞になる可能性」や「再発リスク」を知ることも可能になりました。

脳卒中・心筋梗塞のほか、認知症、肺がん、慢性腎不全発症のリスクを可視化し、さらには対策のための生活習慣改善を助けるのが、NECグループ発の疾病リスク予測サービス「フォーネスビジュアス」です。

脳卒中は「生活習慣の改善」で対策ができる

脳卒中が起こる背景として、長年の生活習慣病により心臓や血管が傷み、最終的に脳の血管に影響をもたらすケースがほとんどと考えられています。

「脳梗塞」を発生させる危険因子は、高血圧、不整脈(心房細動)、糖尿病、喫煙、肥満など。中でも高血圧の影響は大きく、高血圧を完全に予防すれば、日本人の脳卒中は約半分に減るとする研究結果も*9。高血圧になる背景には、食事における食塩の過剰摂取などの影響があります。

「脳出血」や「くも膜下出血」の場合も、高血圧、喫煙、飲酒が発症に関連しています。これら脳卒中の発症を予防するには、早いうちからの生活習慣改善が必須といえるでしょう*10

そこで、「将来脳卒中や心筋梗塞になる可能性」と「過去に脳卒中や心筋梗塞を発症した方が再発する可能性」を予測し、さらには対策のための具体的な生活習慣改善方法もご提案するNECグループ発の疾病リスク予測サービス「フォーネスビジュアス」をご紹介します。

「脳卒中」への不安に対して、フォーネスビジュアスでできること

疾病リスク予測サービス「フォーネスビジュアス」では、4年以内の脳卒中や心筋梗塞をはじめとした各種疾病の発症リスクを予測します。

さらには結果に応じて、コンシェルジュ(保健師)との面談などを通じ、ご自身に合った、無理なく実践できる生活習慣改善方法をご提案するため、「生活習慣改善の重要性は分かるけど、自分だけでは継続する自信がない……」という方にこそおすすめです。

世界的に活用されている米国SomaLogicの技術に基づいた疾病リスク予測

フォーネスビジュアスは、多くの分野の研究で活用実績がある、米国SomaLogicのタンパク質測定「SomaScan」を採用して疾病リスクを判定しています。SomaLogic社のタンパク質解析技術を活用した検査は、フォーネスビジュアスが世界で初めてかつ唯一*11です。

世界的に活用されている米国SomaLogicの技術に基づいた疾病リスク予測

人間の体内にあるタンパク質はその人の健康状態によって日々変化しており、特定の疾病が発症する前には、タンパク質の構成比に変化が見られることが分かっています。これまでの研究から、「こういうタンパク質の構成の人は、4年後に脳卒中や心筋梗塞を発症している」といった多くのデータを集めてビッグデータとして解析することで、フォーネスビジュアスでは疾病リスク予測を可能にしました。

健康診断とフォーネスビジュアスの違い(フォーネスライフ社長インタビューより)
健康診断とフォーネスビジュアスの違い(フォーネスライフ社長インタビューより)

フォーネスビジュアスでは、少量の血液を採取し、血液中のタンパク質構成比を解析することで将来の疾病リスクを予測しています。

生まれてから死ぬまでほとんど変わらない「遺伝子」の検査とは異なり、生活習慣により日々変化しているタンパク質を測定するため「今抱えている疾病発症リスク」を捉えられるのが特徴です。

2024年3月時点で、約7,000種類のタンパク質を解析可能。これにより、以下をレポート形式で可視化できます。

  • 4年以内の脳卒中・心筋梗塞発症リスク
  • 20年・5年以内の認知症発症リスク
    • ※5年以内の認知症発症リスクは65歳以上の方にのみご提示いたします
  • 5年以内の肺がん発症リスク
  • 4年以内の慢性腎不全発症リスク

※検査結果は、医療機関の医師の診療として個人に提供されます。
※検査結果は、医療機関の医師の診療として個人に提供されます。

さらには現在の体の状態として、以下の項目も同時に分かります。

  • 耐糖能:糖尿病に関わりが深い
  • 肝臓脂肪:肝炎や肝硬変につながる
  • アルコールの影響:飲酒習慣を見直すきっかけになる
  • たばこの影響:重大な病気にもつながる
  • 心肺持久力:体力を可視化する
  • 内臓脂肪:心臓病や脳卒中につながる
  • 安静時代謝量:食事量と運動量の手がかりになる

検査結果のレポート(フォーネスライフ社長インタビューより)

検査結果のレポート(フォーネスライフ社長インタビューより)
検査結果のレポート(フォーネスライフ社長インタビューより)

この「フォーネスビジュアス 検査結果報告書」と、各疾病とそのリスク予測について解説した「フォーネスビジュアス 検査ガイド」、および健康診断の結果等をもとに、必要に応じて医師と相談の上、健康状態の把握や改善に役立てていただけます。

4年以内の再発リスクも分かる

脳卒中の再発率は高く、発症後11年で12.8%、5年で35.3%、10年で 51.3%というデータがあります*12。これは、脳卒中を患った2人に1人が10年以内に再発しているという計算になります。

フォーネスビジュアスでは、過去に脳卒中や心筋梗塞を発症した経験がある方の「4年以内の再発リスク」も検査できます。

フォーネスビジュアスが提供している脳卒中・心筋梗塞の再発リスク予測は、3万以上の血液サンプルを用いて開発された高精度な再発リスクモデルを採用しており、その研究結果は論文でも発表されています*13

検査後は、脳卒中対策に向けた生活習慣改善を「オンライン健康相談」でサポート

脳卒中の予防・再発防止を考える上で重要なのは、日頃の生活習慣の改善です。

フォーネスビジュアスでは、疾病リスクについての検査結果をお渡しするだけでなく、その後の生活習慣改善についても、コンシェルジュによるオンライン健康相談でサポートします。

検査後は、心筋梗塞対策に向けた健康改善を「オンライン健康相談」でサポート

1回のお申し込みにつき、2回のオンライン相談を実施。保健師の資格を持つコンシェルジュが、フォーネスビジュアス検査や健康診断の結果を踏まえ、あなたの健康状態の理解を深めるサポートや、あなたに合わせた食事・運動・睡眠などの生活習慣の改善提案・保健指導を行います。

2回目以降の健康相談では、生活習慣改善に取り組んだ結果を一緒に振り返り、さらなる改善に向けてアドバイスします。

相談対応時間は、午後12時〜午後8時で、1回あたり40分。フォーネスビジュアスアプリにて予約可能な日程を確認して、ご予約いただきます。

オンライン相談には、本人の同意があれば家族も同席可能。夫婦・親子などで話を聞き、改善に向けた取り組みを家族で一緒に考えることもできます。オンラインでの実施なので、遠方で暮らしていても同席可能です。


フォーネスビジュアスで実際に生活習慣を改善した様子については、下記の記事にて、フォーネスライフの社長自らが体験を語っています。こちらもぜひご覧ください。

👉フォーネスビジュアスは血液検査で将来の疾病リスクが分かる。体験した社長に健康面の変化を聞いた - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ

フォーネスビジュアスの検査は4ステップで簡単

フォーネスビジュアスの検査は4ステップで簡単

フォーネスビジュアスの検査受診方法はとても簡単です。オンラインマーケットで商品を購入いただいたのち、お近くの取り扱い医療機関にて採血の予約をしていただき、予約当日に問診と採血を受けるだけ。待ち時間を除くと早ければ15分くらいで終わるため、一般的な健康診断や人間ドックよりもはるかに短い時間で検査が可能です。

約1.5カ月~2カ月後に、検査結果報告書と検査ガイドを医療機関からお送りいたします(お渡しの方法は郵送や来院など、医療機関によって異なります)。

今の自分に本当に必要?と思っている方へ

将来の健康は気になるけれど「今はまだ元気だし、まだ自分には必要ないかも」「ちょっと面倒かな」「本当にこれで疾病リスクが分かるの?」と疑問に思われる方も多いかもしれません。しかしフォーネスビジュアスは、今はまだ元気な方にこそ、おすすめしたいサービスです。

自分はまだ元気で大きな不調もないし、脳卒中にはかからないはず

「この先病気になるかもしれない」リスクを知っておけば万が一の場合にも対策ができるため、より安心して、健やかな人生を送ることにつながります。「発症前」にリスクを知って対策することが目的のため、まだ病気になっていない「元気なうち」がチャンスです。

また脳卒中は認知症にもつながることがある病気ですが、フォーネスビジュアスなら、脳卒中だけでなく認知症の発症リスクも追加の費用なしで同時に検査できます。

脳卒中は高齢者の病気だから、自分はまだ検査を受ける必要はないかな

脳卒中は高齢者になってから発症することが多い病気のため「30、40代ならまだ大丈夫なのでは?」と思うかもしれません。しかし中には30代などの若いうちから発症するケースもあります。

33歳で脳梗塞になった漫画家・あやめゴン太さんの経験談

下記記事では、33歳という若さで脳梗塞に襲われた漫画家・あやめゴン太さんにインタビューしています。

当時は会社員としてハードに働きながら、睡眠時間を削って漫画制作をするという不規則な生活を続けていたあやめさん。脳梗塞を発症した当日も腕に違和感を感じながらも出社し、仕事中にキーボードを打てなくなったことからようやく病院へ。脳梗塞であることを告げられても実感がわかず仕事に戻ろうとして、医師から怒られたといいます。幸い命に別状はありませんでしたが、病院に行くタイミングが遅かったことから、リハビリを含めて1カ月半の入院を余儀なくされました。

あやめゴン太さんが脳梗塞になったとき
(C)あやめゴン太

この経験をきっかけに、以降は「ちょっとでも異変を感じたら、すぐ休んだり対処したりしなくちゃいけない」と考えるようになったそう。飲酒や食事、運動などの習慣を見直すようになったほか、フリーランスであることから、自ら積極的に健診も受けているといいます。

現在では、自分の病気の経験を多くの人に伝えていくため、毎年10月23日(あやめさんが脳梗塞を発症した日)に、『33歳漫画家志望が脳梗塞になった話』という漫画をSNSで発信することも続けています。

記事:多忙で睡眠を削り、生活を犠牲にしてしまった──33歳で脳梗塞を発症したあやめゴン太さんの後悔

また、高齢になってから発症する場合でも、長年の生活習慣が大きく影響します。

そのため、できれば男性でも女性でも、40歳ごろを目安に検査していただき、将来のリスクに備えるのがおすすめです。

こういう検査って時間がかかりそうだし、利用が面倒だな

医療機関での問診と少量の採血のみで検査ができるため、待ち時間を除けば、かかる時間は早い場合で15分程度です。

一般的な健康診断や人間ドックよりもはるかに短い時間でご利用いただくことができ、事前の食事制限は不要です。

本当に信頼できるほどの実績があるサービスなの?

フォーネスビジュアスは、NEC グループが米国SomaLogicの技術を元に開発および提供している検査サービスです。

自治体との取り組みも進んでおり、2023年3月には、日本の平均を上回る36.23%の高齢化率となっている熊本県荒尾市と共同で、応募で集まった40代から70代までの60名ほどの荒尾市民の方々に向けてフォーネスビジュアス検査を実施しました。参加者からはこの検査を病気の予防に繋げたいというコメントが多くあったほか、ICTとヘルスケアを組み合わせた新しい技術への期待も寄せられました*14

お申し込みはこちら。お得なペア割も

フォーネスビジュアスの「疾病リスク予測フルセット(心筋梗塞・脳卒中 / 認知症 / 肺がん / 慢性腎不全の疾病リスクを予測可能)の価格は、49,800円。(税込54,780円)です。

さらに、お2人分を同時にお申し込みいただくことでお得に利用できる「ペア割」もご用意しています。

利用条件は「2人同時にお申し込みいただくこと」なので、ご家族でもご友人でもOK。お互いに健康が気がかりなご夫婦や親子など、ご自身と大切な方との生活習慣改善にぜひお役立てください。

購入前のお問い合わせ・ご注文

<検査のご利用にあたって>

フォーネスビジュアス検査は、以下の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します。

  • 20年以内の認知症発症リスク:49歳以上かつ、認知症を発症していない方
  • 5年以内の認知症発症リスク(※):65歳以上かつ、認知症を発症していない方
  • 4年以内の心筋梗塞・脳卒中の発症リスク:40歳以上の方
  • 5年以内の肺がん発症リスク:喫煙歴のある50歳以上かつ、がんを発症していない方
  • 4年以内の慢性腎不全発症リスク: 23歳以上の方
  • 現在の体の状態:18歳以上の方

※5年以内の認知症発症リスクは65歳以上の方のみご提示いたします

上記の対象外の方による本検査のご利用、ご活用については、取り扱い医療機関の医師とご相談いただく事をお願いしております。

  • 全身性エリテマトーデス (SLE) の方は、検査結果を算出できない場合があります。
  • 慢性腎臓病の方および 75歳以上の方は、4年以内の心筋梗塞・脳卒中発症リスク以外の項目の検査結果について正確に算出できない場合があります。
  • 妊娠中の方はご利用いただくことができません。

本検査は、健康保険の対象ではありません。医療機関の自由診療として実施されます

本検査は、特定の年齢層の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します

医師の判断によることなく、本検査の結果を、疾病の判断・治療・予防等に用いることはできません

本検査は、その結果の正確性や、他の検査方法と同等の結果の提供を保証するものではありません

将来の疾病予測に関する検査結果は、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません

コンシェルジュによる健康相談およびアプリは、フォーネスライフからご利用者に直接ご提供するサービスです。これらは、ご利用者の生活習慣の改善、健康意識の向上をご支援するものであり、検査結果の改善や、疾病の診断、治療、予防等を目的とするものではありません

編集:はてな編集部

*1:参考:厚生労働省 令和2年(2020)患者調査の概況の「統計表[PDF]」

*2:参考:厚生労働省「第6表 性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合

*3:参考:厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況[PDF]」

*4:参考:e-ヘルスネット「脳血管障害・脳卒中

*5:参考:国立研究開発法人 国立循環器病研究センター「脳卒中

*6:参考:国立研究開発法人 国立循環器病研究センター「脳卒中

*7:参考:公益社団法人全日本病院協会「診療アウトカム評価事業 医療費」の「2022年度 性別 急性期グループ 年間集計」より算出

*8:参考:厚生労働省 令和2年(2020)患者調査の概況の「統計表[PDF]」

*9:参考:「Kitamura A, Yamagishi K, Imano H, et al. ; for the CIRCS Investigators. Impact of hypertension and subclinical organ damages on the incidence of cardiovascular disease among Japanese residents at the population and individual levels: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). Circ J 2017; 81:1022-1028.

*10:参考:e-ヘルスネット「脳血管障害・脳卒中

*11:※本サービスは米国SomaLogicの約7,000種類のタンパク質を一度に解析する世界初の技術を活用しています。本サービスで使用する、米国Somalogicの約7,000種類のタンパク質を一度に分析する技術は世界初かつ唯一です。(2024年3月時点、当社調べ)

*12:参考:「Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study」/京都大学医学部附属病院「脳卒中の再発予防[PDF]」

*13:参考:「A proteomic surrogate for cardiovascular outcomes that is sensitive to multiple mechanisms of change in risk

*14:NEC「少量の血液で将来の病気を予測! ICTが地域の健康長寿に貢献、熊本県荒尾市で一歩