親の健康というものがある。自分の健康も気になるけれど、実はそれ以上に気になるのが親の健康なのだ。自分よりも歳を取っているし、離れて暮らしていると、普段から健康面を細かくチェックすることもできないから不安だ。
もうすぐ70歳の父は健康なのか?
私が親元を離れて東京に住み始めて、20年以上が経つ。父は現在、福岡で一人暮らしをしている。母は私が20歳の誕生日を迎える前日に亡くなっているので、父はもうずいぶん長く一人暮らしをしていることになる。
自分を育ててくれた親の健康は、どうしたって気になるのだ。可能ならばいつまでも健康でいてほしい。
父はもうすぐ70歳。健康面が気になるお年頃だ。お年頃の使い方がちょっと違う気がするけれど、事実そういうお年頃なのだ。
年齢的に認知症についても考えていく必要があるし、父の父(私の祖父)は脳卒中で亡くなっているので、そのリスクは特に心配だ。
今は健康に過ごしているようだし、大きな問題はなさそうに見える。しかし年齢を考えると、この先どうなるかは分からないから不安なのだ。
そこで、血中のタンパク質を分析することで疾病リスクを予測するサービス「フォーネスビジュアス」を父にも受けてもらうことにした。
「フォーネスビジュアス」を親子で受けることにした理由
フォーネスビジュアスでは、血液検査によって、20年・5年以内(※5年以内は65歳以上が対象)の認知症の発症リスク、4年以内の心筋梗塞・脳卒中の発症リスク、5年以内の肺がん発症のリスク、4年以内の慢性腎不全の発症リスクなどを知ることができる。
検査結果には、それまでの生活習慣が影響する。そこでフォーネスビジュアスでは、結果をふまえて、普段の生活習慣で改善すべきポイントをコンシェルジュから教えてもらえるのだ。
👉フォーネスビジュアスは血液検査で将来の疾病リスクが分かる。体験した社長に健康面の変化を聞いた - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
以前、フォーネスビジュアスを提供するフォーネスライフの江川社長にお話を聞いた。今回は自分でもフォーネスビジュアスを受けてみようということになり、せっかくなら父も一緒に受けることにした。自分が受けてみた様子は、前回の記事でレポートしている。
👉フォーネスビジュアスの評判って? 40歳目前で体験して「未来の自分の健康」を可視化してみた - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
フォーネスビジュアスでは、これからかかるかもしれない「未来の疾病リスク」を知ることができる。未来が分かれば手の打ちようがある。それに生活習慣が疾病リスクに影響するので、もし問題があれば、父の生活を見直すチャンスでもあるのだ。
福岡に住む父と検査に行ってきた
フォーネスビジュアスには「ペア割」というプランがある。夫婦や友達、親となど、2人分の検査をセットで申し込むことで、通常プランを2人分申し込むよりもお得になるのだ。もちろん検査内容はどちらのプランも同じだ。
今回は父と私で受けるためにペア割を申し込んだ。
申し込んだら、次は取り扱い医療機関に採血の予約をする。私は東京で、父は福岡の病院で受けることにした。
電話で予約するくらいは父にもできるけれど、父に「なんて素晴らしい息子なんだろう」と思われたいから、父の分も私が予約した。
採血を予約したので、当日の来院などは父に任せてもいいのだけれど、受診の際に必要なフォーネスビジュアスのアプリの設定なども教えておきたくて、実家に行くことにした。このような機会がないと実家に行かないし。しかし今思えば、私も福岡で一緒に受ければよかった。
病院に行く前日に実家に行った。実家といっても、この家は転勤族だった父が私の上京後に住み始めた家なので、私はそもそも住んだことがない。
フォーネスビジュアスの素晴らしいと感じる点は、検査が採血だけなこと。少量の採血*1だけで将来の疾病リスクと現在の体の状態を知ることができる。
そして一般的な健康診断などと異なり、前日の食事制限などはない。お酒を飲んでも問題ないのだ。そうなると飲むよね。親子で飲むのは幸せなことの一つだと思う。
採血は15分程度で終わった
そして採血当日、父と一緒に電車に乗り、予約していた病院を目指した。父は「採血だけで分かるのすごいな。しかも昨日は飲んでいるし」と驚いていた。私もそう思う。でも、分かるんです。
病院は採血だけなのですぐに終わる。父の場合は病院に行った15分後には病院を出ていた。私の時は10分だったし、待ち時間さえかからなければ、とにかく早いのだ。*2父もすぐに終わったので驚いていた。
医療機関では、フォーネスビジュアスのスマホアプリの予約画面を見せればいい。申し込み時に決済が済んでいるので、病院でお金の支払いも発生しない。
前日の行動に制限がなく、当日もすぐ終わる。なのに未来が分かる。忙しい人もありがたいように思う。
面談を予約する際に「過去の健康診断の結果」があるとなおよい
結果は1カ月半から2カ月で戻ってくる。採血した病院によって、郵送される場合や、来院して受け取る場合などがある。結果の用紙にQRコードが記載されているので、アプリ上で読み込ませる。
この結果をもとに保健師の資格を持つコンシェルジュさんとオンラインで面談して、結果の詳しい見方と、生活習慣の改善点を教えてもらえる。その予約もアプリから行う。
コンシェルジュさんとの面談にあたっては、「過去に受けた健康診断の結果」をあらかじめアプリに登録しておくことで、より的確なアドバイスがもらえるという。
父は定期的に健康診断を受けているので、登録することにした。アプリから面談を予約する際に、健康診断の結果の写真を撮ってアップロードするだけなので簡単だ。スマホ世代ではない父でも、一人で登録できた(本当は私の説明がよかったということにして、ここでも株を上げたかったのに)。
もうすぐ70歳の父、気になる認知症や心筋梗塞・脳卒中のリスクは?
未来の結果を知るだけではなく、その結果をふまえて、より健康になる方法を面談で探す。フォーネスビジュアスは「検査して終わり」ではないのだ。
健康であるならその健康が続く方法を、そうでないなら生活習慣の改善方法を教えてもらうのだ。
本日面談を担当させていただきます、フォーネスビジュアスのコンシェルジュで保健師の清家と申します!
よろしくお願いします。
お願いします、私はまだ父の結果を聞いていないので、ドキドキしています。なんだか三者面談みたいでちょっと緊張します!
本人(今回でいえば父)が許可すれば、今回のように家族などが同席できる。健康や生活改善は一人ではどうにもならない部分もあるので、面談に私も参加できることはうれしい。結果を一緒に聞き、これからの話ができるというのは、息子としては安心できる。
結果を確認する前に、現在飲まれているお薬や、治療されている病気はありますか?
以前に病院で検査を受けた時にコレステロールの値が高かったので、4年くらい毎日1mgずつ、コレステロール値を下げる薬を飲んでいます。
事前に添付していただいた定期健康診断の結果を確認したところ、コレステロールの数値がいいなと思っていたら、お薬を飲まれていたということですね。その他に飲まれているお薬はありませんか?
血圧が下がったので薬をやめていいか病院の方に聞いたんですが「薬を飲んでいるから血圧が下がっているんだよ」と言われたので、血圧を維持するために今も飲んでいます。
そうですね。お医者さんの指示に従って、続けてください。
ほかにも飲んでいるサプリの話や、お酒を飲むかどうか、身長や体重の話などをした。
日頃の運動についても聞かれたが、なんと父は1日1万歩も歩いているそうだ。1日1万歩も歩くなら、もしかして私より健康なのではないだろうか。
食事はどうなさっていますか?
基本的には外食はせずに自分で作っています。息子たちが来た時だけ外食したり、お酒を飲んだりしています。
ご自身で食事を作られているのはすごいことだと思います。その際、お野菜やお肉、お魚はちゃんと取っていますか?
魚はほとんど食べないですが、肉は時々で、野菜が主ですね。
あれ、父さん、俺より健康なんじゃね?
そうですね!
ちなみに清家さんは前回記事の通り、私の面談もしてくださったので、私の結果も知っている。
👉フォーネスビジュアスの評判って? 40歳目前で体験して「未来の自分の健康」を可視化してみた - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
父の結果を見ていく
20年・5年以内の認知症の発症リスク
20年以内の認知症の発症リスクは17%ですね。お父さんご自身は、この結果を見てどう思いましたか?
正直数値が高いと思って「えー!」と驚きました。
実はこれ、心配なさらなくていいかと思います。20年以内なので、例えば38歳の息子さんに17%と出る意味と、68歳のお父さんに17%と出るのは、意味合いが違います。
つまり問題ない?
お父さんが20年後、88歳になる時までのリスクが17%ということです。80代後半の日本人男性が認知症にかかる割合は35%*3という調査結果があるので、それからすると低いくらいです。
よかった!
5年以内、73歳になるまでの認知症の発症リスクは2%と非常に低いので、心配なさらなくていいかなと思います。
認知症は、体質や持病があるかないかなどが影響しますが、お父さんさんは健康診断の結果を見たところ体の状態もいいですし、コレステロールも血圧も内服コントロールが出来ていますので、過度な心配はいらないでしょう。
安心しました!
お父さんの行動でいいなと思ったのは、ご自身でバランスのいい食事を作っておられるということです! それがこの数値にもつながっていると思います!
褒めてもらえるのいいな!
4年以内の心筋梗塞・脳卒中の発症リスク
4年以内の心筋梗塞・脳卒中の発症リスクは、お父さんの場合はタイプ2の「65歳以上の方、および65歳未満かつ関連する既往歴*4のある方」としての判定になります。
こちらのリスクが9%ということで、やや中程度寄りの数値が出ています。これは基本的に、コレステロール値が高かったことが影響していると思います。コレステロール値が少し高く、68歳というご年齢であれば、だいたいこれくらいの結果が出ます。
コレステロールの管理は、疾病対策の上で非常に重要です。
薬は続けて飲んでいきます。
認知症にも心筋梗塞・脳卒中にも、今やっていただいている1日1万歩のウォーキングは対策として非常に有効です。それを続けていただければ、真ん中よりも高い数値までリスクが高くなっていくことは考えにくいです。
私はこの状態を5年後も維持できればいいんじゃないかなと思います。先ほど「野菜が好きでよく食べる」と伺いました。そういったバランスのいい食生活と毎日のウォーキングを引き続き心がけていただければ良いと思います。
慢性腎不全のリスクが僕より低い……父さん、僕より健康だよ……。
お父さんの方が食生活でも運動の面でも、良い生活習慣をしているということですね。ぜひ、お父さんの生活を見習ってください!
父の面談のはずが、私の面談みたいになっていますね。
単に検査結果を見るだけでなく、健康に関して気になっていることがあれば、相談するいい機会でもある。
将来の疾病リスク予測は以上ですが、ここまでで何か気になることはありますか?
先日、病院で薬をもらった時に血圧を計測したら、上が130前後だったのが気になっています。病院の先生は「135を超えたりしてないから大丈夫」と言っていますがどうですかね? 下は80くらいです。
血圧は病院に行った時にしか計っていないですか?
はい。薬をもらいに病院へ行った時だけ血圧を計っています。
病院へ行った時の血圧が130と80であれば、一般的に降圧剤は出さないような数値ですね。
血圧が正常なのかを知るには、日常的に自宅にいる時の血圧がどれくらいなのか、朝起きた時の血圧はどれくらいあるのかを測るのが重要です。血圧について気になるようでしたら、血圧計を買って計ってみてください。
病院だと無意識に緊張しているために、計測値がちょっと高めに出ることがあります。「白衣高血圧」*5という言葉があるんですよ。お医者さんや看護師さんの白衣を見ると、緊張で血圧が上がるということですね。
知らなかったです、確かに緊張するかも。
血圧計、持っていないんです。
いまネットで買った! 明日には届くと思うよ!
いい息子さんをお持ちで!
Zoomで面談をしながら、裏で父宛に血圧計を注文した。親孝行をその場ですぐにできてしまうのもフォーネスビジュアスのいい点かもしれない。いや、私が優しいのだ。父も喜んでいた。
30代の息子よりも健康な父を見習いたくなった
面談は「現在の体の状態」の解説に移り、以下の項目を見ていった。
- 耐糖能:糖尿病に関わりが深い
- 肝臓脂肪:食べ過ぎや飲み過ぎで肝臓に脂肪がたまり、放置すると肝硬変などにつながる
- アルコールの影響:飲酒習慣を見直すきっかけになる
- たばこの影響:喫煙習慣を見直すきっかけになる
- 心肺持久力:体力を可視化する
- 内臓脂肪:心臓病や脳卒中などの生活習慣病につながる
- 安静時代謝量:食事量と運動量の手がかりになる
いずれの数値も問題なく、父は驚くほど健康だった。君、もう70歳やろ、健康過ぎるやろ。
内臓脂肪が僕より少ないんですよ。
お父さんは166cmで59kgなので、多少はお腹をつまんだりできる「皮下脂肪」があると思います。皮下脂肪は体の深部温度を保つためにある程度ないといけないです。
一方「内臓脂肪」は高血圧や脂質異常などにつながるので、増え過ぎはよくありません*6。今回、お父さんは問題ないと思います。
だって僕より少ないですもん!
体重が増えないように気をつけつつ、今のように野菜をしっかり食べながら好きな物を食べるのがいいかと思います。
心肺持久力も高いですね。ひとえに毎日のウォーキングのおかげと、体質もあるのかなと思います。
本当に何も言うことがないくらい、健康的な生活をされています。
私も前回の記事で受けて思ったけれど、保健師の資格を持つ人と長く話す機会なんてめったにないからありがたい。
しかし父は健康過ぎて、今の生活を続ければいいと言われた。父はすごいのだ。私を大学まで行かせてくれたのですごいのは知っていたけれど、健康面でもすごいとは知らなかった。
では振り返りに入ります。
1つ目は今の野菜中心の生活を続けてください。
2つ目は今の運動を続けてください。少しメリハリをつけて、大股で早足で歩く区間を作ってもいいですね。
3つ目はできたらスクワット1セット10回をやって、筋肉を衰えさせないようにすることです。
今まで通りのことは、続けられそうです。スクワットもやってみます。
息子さんから血圧計が届きますので、1日1回血圧を計るのもやってみてください!
計ります!
できれば、弟に「恵亮から血圧計をプレゼントされた」と言っておいてください。優しい兄という印象を弟にもつけておきたいので!
言っておくよ。ちなみに恵亮の結果は悪かったの?
そこまで悪くはなかったけど、父さんの結果が良過ぎるのよ!
お父さん、心配しないでください。恵亮さんもそんなに悪くないです。お父さんの方がびっくりする程いい、という話です。
恵亮さんとお父さんの違いってなんだろうって考えたときに、食生活と運動ですよ!
三者面談! 見習います!
健康を家族で共有する安心
父の未来は、今の調子で生活していれば、とても健康なようだった。健康であると分かることは、家族としてうれしい。
三者面談のように話せるのも素敵なことだ。Zoomなので、家族が操作方法さえ分かっていれば、お互いがどこに住んでいても問題ない(今回は、実家に帰った時に父にZoomの使い方を教えていた)。
全体的に言いたいのは、フォーネスビジュアスは便利だし、父は健康だし、息子の私は優しいということだ。
※記事中で紹介している検査結果の内容は、お父さんの同意のもと掲載しています。
お申し込みはこちら。お得なペア割も
さらに、お2人分を同時にお申し込みいただくことでお得に利用できる「ペア割」もご用意しています。
利用条件は「2人同時にお申し込みいただくこと」なので、ご家族でもご友人でもOK。お互いに健康が気がかりなご夫婦や親子など、ご自身と大切な方との生活習慣改善にぜひお役立てください。
地主さん自身がフォーネスビジュアスを体験した様子を紹介している前回記事はこちらからどうぞ。
👉フォーネスビジュアスの評判って? 40歳目前で体験して「未来の自分の健康」を可視化してみた - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
購入前のお問い合わせ・ご注文
- 0120-009-439
- 受付時間 平日 9:30 ~ 17:30
<検査のご利用にあたって>
フォーネスビジュアス検査は、以下の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します。
- 20年以内の認知症発症リスク:49歳以上かつ、認知症を発症していない方
- 5年以内の認知症発症リスク(※):65歳以上かつ、認知症を発症していない方
- 4年以内の心筋梗塞・脳卒中の発症リスク:40歳以上の方
- 5年以内の肺がん発症リスク:喫煙歴のある50歳以上かつ、がんを発症していない方
- 4年以内の慢性腎不全発症リスク: 23歳以上の方
- 現在の体の状態:18歳以上の方
※5年以内の認知症発症リスクは65歳以上の方のみご提示いたします
上記の対象外の方による本検査のご利用、ご活用については、取り扱い医療機関の医師とご相談いただく事をお願いしております。
- 全身性エリテマトーデス (SLE) の方は、検査結果を算出できない場合があります。
- 慢性腎臓病の方および 75歳以上の方は、4年以内の心筋梗塞・脳卒中発症リスク以外の項目の検査結果について正確に算出できない場合があります。
- 18歳未満の方および妊娠中の方はご利用いただくことができません。
本検査は、健康保険の対象ではありません。医療機関の自由診療として実施されます
本検査は、特定の年齢層の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します
医師の判断によることなく、本検査の結果を、疾病の判断・治療・予防等に用いることはできません
本検査は、その結果の正確性や、他の検査方法と同等の結果の提供を保証するものではありません
将来の疾病予測に関する検査結果は、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません
コンシェルジュによる健康相談およびアプリは、フォーネスライフからご利用者に直接ご提供するサービスです。これらは、ご利用者の生活習慣の改善、健康意識の向上をご支援するものであり、検査結果の改善や、疾病の診断、治療、予防等を目的とするものではありません
編集:はてな編集部
*1:本検査では約5ccの採血を行います
*2:所要時間は医療機関や当日の込み具合などによって異なります
*3:参考:地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所「認知症と共に暮らせる社会をつくる」
*4:心筋梗塞・脳卒中、一過性脳虚血発作、入院を伴う心不全、糖尿病・慢性腎臓病
*5:参考:公益財団法人結核予防会総合健診推進センター「白衣高血圧とは・・・。」
*6:参考:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「 健康食品 」の安全性・有効性情報「【第17回】体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪とは」